予備校のカリキュラム [勉強法 一般]
「資格予備校のカリキュラムに従っていれば合格できる」と思っている人は危険かもしれません。
世の中には「80:20の法則」というものがあります。要約すれば、「全体の20%のものが、全体の80%の貢献をする」という内容の法則です。この法則は経済学の方で「パレートの法則」と呼ばれている経験則ですが、他のいろいろなジャンルについても成り立つのです。
ただし、対象によって、厳密に80%とか20%というわけではありません。もう少しアバウトに、全体の少数のものが大半の貢献をする、と捉えておけばよいでしょう。
さて、受験勉強にも「80:20の法則」は存在します。(厳密に80%、20%ではないですが。)全体の一部の分野やテーマで大半の得点をカバーするのです。
従って、受験生としては、その「全体の一部の分野やテーマ」からマスターしてしまうのが短期合格の秘訣であり、それ以外の分野やテーマの勉強は合格に対する貢献度が低くなります。つまり、勉強の効率としては低いのです。
それでは、「それ以外の分野やテーマ」は勉強しなくても良いのかといえば、そうとも言えません。成績を安定化させるためには必要です。しかし、それは合格圏に入ってからじっくりやるべき事なのです。
予備校のカリキュラムは、基本的に出題の可能性がある内容はまんべんなく盛り込んであります。これは、「勉強していないところから出題された」というクレームが出るのを避けるためです。
ということは、予備校のカリキュラムを一定の力配分で勉強することは、最短で合格することに反するわけです。やはり、自分の頭で考えて、分野やテーマごとにメリハリをつけた勉強をしないと駄目なんですね。